VOLVOの、Bowers & Wilkins vs Harman Kardon

結論から言いますと、そりゃ Bowers & Wilkins の方が音が良いです。



45万円もするオプションオーディオですし、Harman Kardon からでさえプラス35万円です。

それなりに音が良くて当たり前、そうでなくちゃ困る。



で終わらせると元も子もないので、どう違うのか、出来るだけオーディオヲタ的なプラセボなのか本当なのかわからんような主観を入れずに、具体的な違いを書いていこうと思います。






※ スペック




Bowers & Wilkins



12チャンネルアンプ、出力 1400W、19基のスピーカーユニット。


ドアがすべて 3Way×4、センタースピーカー 2way、天井スピーカー 2Way×2、+サブウーファーで19基。


12チャンネルの内訳は資料がありませんが、多分ドアツイーター+スコーカーで 1ch×4、ドアウーファーで 1ch×4、センタースピーカーで 1ch、天井左右で 2ch、サブウーファーで 1ch、ではないかと思われます。



スピーカーの数が多いのもさることながら、後から弄ってもなかなかやらないような凄まじいマルチアンプ構成。





Harman Kardon



アンプ出力650W、チャンネル数は分からず。スピーカーは14基。


Bowers & Wilkins より5基少ないって何処なんだ!?


天井4基が無いから15基ってんなら分かるのですが … 14基って何よ。センタースピーカーが 1Wayってこと?

借りてる間に確認するべきでしたね(汗)



Bowers & Wilkins、Harman Kardon 共にサブウーファーが搭載されています。

左リアホイールハウスの後ろ側ですが、少々内張りを捲ったくらいではユニットを全く目にすることは出来ません。



VOLVO の Bowers & Wilkins の項ではサブウーファーについて具体的な解説は見られませんが、Harman Kardon の項には 「エアベンチレーテッド・サブウーファー」 として説明があります。




ちなみに内容はこうです。




車両に違和感なく組み込まれたエアベンチレーテッド・サブウーファーが、クリアで深みのある低音を実現しています。革新的なテクノロジーで、リア・ホイール・アーチ開口部を通過する大量のエアを脈動させ、歪みのない重低音を生み出します。スリムな形状のため、車両の形状に自然に溶け込み、スペースを確保します。




何か解るような解らんような解りにくいテクノロジーですが、確かに先日静音化の為にリアのフェンダーライナーを外した際、ハウス内後部に縦長のダクトがありました。


ナニコレ?バッテリー冷却用のダクトかしらん、と思って塞がないよう気をつけたのですが、あれがサブウーファーのダクトだったんですね。



しかし何の為のダクトかは良くわかりません。 ホイールハウス内にバスバス低音を出されても困りますし、実際音楽再生中に車両外部からこの辺りに耳を近付けても、これと言ってズンズン聴こえたりはしません。 謎です。




とにかく、Bowers & Wilkins のサブウーファーも Harman Kardon と同じ所にダクトが開いてるとこみると、カタチとテクノロジーは概ね同じではないでしょうか。








※ 操作系、機能




Bowers & Wilkins



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Harman Kardon



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文言は若干違いますが機能は同じ。 遜色ありません。




Bowers & Wilkins



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Harman Kardon



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Harman Kardon にもサラウンドがある事に驚きました。

Harman Kardon の 「レベル」 は、Bowers & Wilkins の強度と臨場感を一緒に変化させるような感じでしょうか。




Bowers & Wilkins



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Bowers & Wilkinsのみに存在する機能、ヨーテボリコンサートホールモードです。 これについては後述。




Harman Kardon はコンサートホールモードが無いので、そこがトーンコントロールになっています。



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イコライザープリセットのニュートラル、ウォームは解るにしても、晴天って何だよ、って感じですが。




イコライザー自体の設定は 「設定」 の 「サウンド → トーン」 からしか入れないようです。



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「晴天」 とはかなりハイ上がりな設定のようですね。




Bowers & Wilkins



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こちらは 「設定」 「サウンド → トーン」 からしかトーンコントロールには入れません。




イコライザーはほぼ1オクターブごとで、Harman Kardon よりもバンド数が多いです。



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微調整するなら、せめてこれくらいの細分化は欲しいところではあります。



ひと目盛何デシベルの変化量かは分かりませんが、どちらのイコライザーも一般的なものよりスライダーに対して変化が少ない気がします。

これは悪いという事ではありません。大体最小最大とか極端過ぎて使わない事が殆どなので、これくらい穏やかなほうが細かく調整でき、実用的で良いと思います。







※ 音質




どちらもサラウンドOFF、トーンコントロール&イコライザーフラット。

リスニングポジションを「ドライバー」にしての聴き比べ。




Harman Kardon



ややハイ上がりです。

高い方に行くほど上がってるという訳では無くて、割と低い3kHzあたりからぶわっと上がってる感じです。


このハイ上がりはトーンやイコライザーで修正出来ると思いますが、Bowers & Wilkins と比べるとキメが荒くジャリジャリした高音なのは如何ともし難い。


このハットやシンバル系などがジャリジャリした感じになるか否かは、一番コストの差が判り易いところだと思います。



またサラウンドオフにも関わらず、左右に広げる処理をされた白玉(二分音符や全音符のこと)系の音が後方までオリジナルを超えて周り込む嫌いがあり、このため相対的に中央定位の音、即ちボーカルや主旋律が少し引っ込んでしまう。


スペイシーな広がり感、包まれ感は心地よいものですが、ボーカル等の生々しさは減退してしまうのです。




前述のハイ上がり&ジャリジャリ感とこの定位のため、全体的にかなり人工的、脚色された感じがあります。

一聴して変な音だとは感じないんですが、ずっと聴いてるとやや聴き疲れするというか。



また、前に Bowers & Wilkins の欠点として 「ツイーターの位置が低い為に、右側の定位が下がり気味かつ(左と比べて)外側に広がり難い」 みたいな事を書きましたが、それはこの Harman Kardon だとより強く出てしまい、右チャンネルの高音は如何にも 「そこのツイーターから出てる」 て感じに聴こえる事があります。




中低域についても、Bowers & Wilkins の分解能、音離れの良さはかなりのものです。

決して大口径とは言えないユニットですが、大音量時でもこの分解能が失われないのは見事。

歪みが少ないんでしょうね。


ギター1本にボーカルだけだと豊かで生々しい音でも、楽器がバカスカ入ってくると音が団子になってしまうパターンが多いからね、カーオーディオは。





以上、Harman Kardon の評価というより 「Harman Kardon は Bowers & Wilkinsと比べて何が劣るのか」 という書き方になってしまいました。


言い替えれば、現状メーカーが用意するカーオーディオとしては最良であるとも言われるVOLVOに搭載された Bowers & Wilkinsは、カーオーディオのリファレンスに成り得る程のベストバランス、繊細かつ自然な響きを持っているのです。

Bowers & Wilkins の音についての個別評価は書かなかったですが、まとめれば上記です。






これ読むと Harman Kardon あんまり良くないんだな、てなるかもしれませんが、決してそんな事は無いんですよ。



聴いて最初の感想は、「お、いいやん」 だったですもの。


今や国内では60や90の上位グレードの標準装備となった Harman Kardon ですが、元々確か10万以上?したオプションですし、この金額は国産車等にオプションの上位オーディオを装着した時とほぼ同等かそれ以上。

Bowers & Wilkins がちょっとクレイジーな価格とクオリティのオプション、てだけで。(外車はこういうの多いけど)



なので、これはこれで元々オプションだっただけの事はあるいい音なんです。

元気良く歯切れ良く聴こえますし、Bowers & Wilkins より Harman Kardon の音の方が好きな人も居ると思います。



上品で質感の高い内装に静かなエンジン(これは後日T6とD4の比較として書きます)良い音のオーディオ、贅沢な車やなぁ、と感じましたもの。


前に V90CC で素のオーディオの音も聴きましたがアレは良く無かったし、やはりこの車の雰囲気、質感をぶち壊さない為にはこの Harman Kardon をインスクリプションの標準装備として正解だよな、と思いました。

例えそれが価格のアップになってしまっても。






モメンタムに+45万、インスクリプションに+35万出して Bowers & Wilkins を付ける価値があるかどうかですが …


これはもう、その価値が見い出せれば、としか言いようがありません。


どう考えても高額ですし、Harman Kardon でも十分に良い音です。 そして流石に元オプションオーディオだっただけ事はあり、音を変化させる機能は Bowers & Wilkins とほぼ変わらず豊富です。


余程こだわりがある人で無い限り Bowers & Wilkins は必要無いかもしれません。




音を差し置いて情緒的な意味合いを語るとすれば。


現状のVOLVOは装備やスペックに対してのコスパは悪く無く総合的にレベルの高い車だと思います。 が、全てが一流か、或いは何かが突出して一流か、と言われれば頭を捻りたくもなります。

その中に、「文句なく一流」 というオーディオをぶっ込んでみるのは、中々いい車の楽しみ方ではないかと思いますが。



ま、内装やシートも一流だと思うけどね。






もう一丁具体的に言うならば。



乗り込んで最初に 「ETCカードが云々…」 とボイスが出ます。 あと、音声操作に応えて数々の女性ボイスが出ます。


Bowers & Wilkins と Harman Kardon では、このボイスの聴こえ方、音質がかなり違います。

意識しなくとも喋られた瞬間に 「あ、違う」 と感じるレベルですが、もしこの違いが判らなければ(というより気にならなければ) Harman Kardon でいいのではないでしょうか。


ちなみにこのボイスは男性にも出来ます。 枯れた声のおっさんになります。 男性にする人居るんでしょうか。

てか 「使う人いないだろ」 と思ってか、サンプルそのものが女性ボイスより荒いんだけど(笑)

また喋る速さも変えられますよ。 「速い」 にするとめちゃ早口になり滑稽ざます。





あと、Bowers & Wilkins のヨーテボリコンサートホールモードね。


Bowers & Wilkins の大きな売りなんだけど、実際使ってる人あんまいないと思うのよ。

位相が弄られるだけでなく、かなり残響付いちゃうからね。 残響付いちゃうとか問題外でしょ、と。


でもね、もし毛嫌いしてるなら、たまには使ってあげて下さい(笑)


残響付くけど、この残響のキメが非常に細かく美しいです。 そこらの安DSPで付けた残響とはかなり違うから。

残響付くにも関わらずリズムのあるソースでも歯切れは思ったより悪くならないし、ボーカルは何故かオリジナルよりも押し出されてより生々しさを増す場合もある。


なので、いつも聴くソースをたまに違う聴こえ方で聴いてみたい時は、使ってみて下さい。 出来れば大音量にして。

ハッとすることもあるはずです。 ソースによっちゃまるで合わず、すぐ元の 「ドライバー」 に戻してしまうんですが。





補足ですが、Bowers & Wilkins、良音ではありますが、でっかい部屋にでっかいウーファーやでっかいホーンが入ったでっかい箱を置いたような音とはまるで違います。 そういうのより、どちらかと言えばヘッドホンに近いかな。


なので、そこまで過剰な期待はしないように。






この比較より後の話ですが、ドア内の静音化で内張りを剥がした時に吸音だけのつもりが結局デッドニング少しやっちゃったんだよね(笑)

それと内張りの固定そのものも大幅に安定させたんで、より音は良くなっています。


個体差かもしれませんが、あなたのドア内張り、底面を覗き込むと浮いて隙間が開いてませんか?(笑)

もし浮いてるとしたら、音にはあんまり良くないかも。










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