V90 クロスカントリー試乗記

18ヶ月目の点検と、その少し前に何とも言えない不具合が発覚したために、1週間程V90は入院しておりました。



で、代車が同じくV90のクロスカントリーであったため、素のV90(オプションのFOUR-Cサスペンション搭載の私のV90、過去何度も代車で借りた標準サスペンションのV90)との比較や、簡単な感想を。




(写真撮って貼るつもりだったんですが、急遽引き取りになったんで撮れませんでした。ボディカラーは白黒です)




グレードはサマムでしょうか。上級グレードですね。

エンジンは T5、254ps/350Nm。タイヤサイズは 235/50R19。走行距離は5000km超。






※ 足回り(走行距離的にちょうど馴染んできた頃と思われる)



最低地上高が55mm上がっていますが、素の V90と比べて殆どストロークが増えている感じはしません。

出来るだけストローク、姿勢変化を抑え込む今どきのセッティング。


多分一部XC90用のサスペンションパーツを流用してタイヤの位置を下げただけみたいなものなので、基本私が忌み嫌う(笑)標準サスのV90と傾向は似ているのですが … タイヤのエアボリュームが増えている為か不快感は大幅に少なくなり、かなり好ましいものになっています。


標準装着のタイヤを含めた評価になりますが、今まで乗った3種のV90の中で乗り心地はこのCCT5サマムがベストかも。余程良い路面でない限り常に細かい上下動を繰り返す標準サス素V90のような欠点は少なく、減衰の立ち上がりが緩めで少し頼り無さを感じる私のFOUR-C V90よりは手応えがある感じで。



245/45R20になるT6のクロスカントリー、255/40R19になった現行の素V90、また違う評価になるでしょうか。

興味ありますね。




車高が上がった事によるネガも含めて足回りにこれと言って欠点は見当たらないのですが、亜高速(法定速度+メーター誤差くらい)の領域になると私のV90より微かに安定感の劣りが見られます。


ていうか私のV90、高速安定性はF10の比では無く、そこそこあるパワーと相まって油断するとトンデモネー事になる。


ある意味、静かじゃ無くて良かったな、と。

亜高速になるとロードノイズと風切り音が轟音レベルになりますんで、ちゃんと抑えになるんです。



とにかくまぁ、これは重心高が上がったからとかじゃ無く、タイヤの銘柄、コンセプトの違いでしょう。

僅かに違うというだけ。十分安定しています。






※ エンジン、ドライブトレイン



スーパーチャージャーが無いぶん下が薄いのかなと思いきや、極低回転から十分なトルク感がありました。

スペックを見るとなるほど、最大トルクの発生回転数の下限がT6エンジンより更に低かった。



またこれは前にも書きましたが、T6よりT5のほうがメカノイズがかなり少ないんですよね。

なので、パワーは不必要に要らないから(車格に見合った)静かさが欲しい、という方はT5が好ましいでしょう。

ただし、個体差かもしれませんがエンジンが温まるまでかなり煩い。

また発熱量の違いなのか、T6より水温が上がるのがかなり遅いです。ていうかT6が異様に早いんですが。



遅いとか元気が無いとか殆ど感じないです。


低速から迅速に強い加速をしたい場合、T6だとちょっとシフトダウンするくらいのアクセル開度でミョエーンと(スーパーチャージャーの音)行けるんですが、T5だと大きくシフトダウンさせてからになりますんで、その間モタつきます。

ちょっとアカンな、と思ったのはそのくらい。






※ エクステリア



場所を選びそうなフォーマル過ぎる素のV90と比べて、カジュアルでいいと思います。

出不精や引きこもりには見えるわけも無く、知性と快活さを感じさせます。

ただ実際アクティブに不整路などに入っていくとしたら、デカすぎなんじゃないかと思いますが。


ルーフレールはガビガビに酸化しています…(汗)






※ インテリア



黒革。乗った瞬間地味だなと思いましたが、これはこれで悪く無いかも。

CCはウッドパネルも濃色でコントラストが映えないんですが、それも落ち着きとなって悪くない気もします。

でも私なら黒革にするならウッドトリムはオプションの違う色にするかな(笑)

ピラーとルーフのライニングがグレーなのはいただけませんね。オプションのチャコールにしたいところ。



運転席シートはすでにヤレ感がかなりあります。インスクリプション/サマムはモメンタムと比べると革質が全く違っていて上質なんですが、耐久性はあまり高くは無いようです。特に色落ちしやすいようで(妙なことしなければ大丈夫だが)、黒は特に色が薄くなったり逆にテカったりすると目立ちます。


前に借りたXC90は6000km程度ですでにシート右サイドにひび割れが発生していました。試乗車で乗り降りが激しいこと、自分の車では無いので特に気にせず右サイドにドスッと尻を乗せて潰してしまうのが主な原因でしょう。

XCは座面が高いから特にね。でもちょっとね、距離からしたら痛み過ぎだよね。



という私のは25000キロ?くらいだったけな(笑)を超えて特に痛みはありません。

しかし何もしてないわけでは無いので、この革シートの保護と手入れについては近いうち書こうと思っています。






あと、オーデイオが素だった。Bowers & Wilkinsでも無く、ハーマンカードンでも無い。



久しぶりに、「ああ、カーオーディオというものは元来こういう音であった」と目の覚める思いでした(笑)

B&Wが如何にカーオーディオとしては常軌を逸しているかを、改めて思い知る。


とはいえ、そう悪くは無いです。ドア3ウェイだし、センタースピーカーもあるし。

大多数の素オーディオはおろか、大したことないオプションオーディオと同等かもしれません。



分解能や定位感は望むべくも無いんですが、それでもソースによってはハッとさせられる事のあります。

しかし一番の問題は低域で、サブウーファーを持たないためドアスピーカーで頑張って出しているんですが … どーもこれがドア内張りの共振も相まってヘンテコリンなまとわりつき方をし、気色悪い定位なんです。


なので、「比較的良く聴こえる」のは低域のあまり無いアコースティックな(ドラムレスやベースレスの)ソース限定。




オーディオに興味無いとか、音楽聴かない、軽く鳴ってればいいって方はこの素でもいいんじゃないかなぁ。


ていうか、今は確か素は選べないのかな?もうハーマンカードンからしか選べないんじゃなかったっけ。底上げね(笑)

モメンタムは素を選べるのかな。





余談ですが、ちょっと線が細い以外は欠点の無さそうなB&Wオーディオだけど、他にも僅かに気になるところが。


前席ツイーターの位置が低いんです。特に右ツイーターは右耳から見て角度が左より急になる。

このため、例えば左から右へ水平にパンニングされた音源がある場合、やや左上からやや右下に音像が流れてしまう。


せめてドアミラー裏かAピラー付け根あたりにツイーターがあればね。

でも、V90はドアミラーはウィンドウ前端では無くドアから生えてるタイプだし、今はAピラー内にはカーテンシールドエアバッグがあるからピラーにはスピーカー付けられないだろうし。仕方なかったんでしょうけど。


ちなみにセンタースピーカーも左ハンドル向きレイアウトなんですよ。2ウェイでツイーターはセンターにあるけど、10cmミッドは左側にあるから。これも定位を若干左上がりに持って行かれる原因でしょう。

サブウーファーも左側にあるけど、これは判別がつかないね(笑)






※ 総評



全体的にタフな印象で、いいクルマだと思いました。


敢えて不満を言うならば、個人的には何か突出したところも欲しい。

道具としてだけで買うような価格帯では無いですし。



そういう意味でのT6のパワー、B&Wのオーディオかも。



このT5に一週間乗って、自分のV90を引き取って続けざまに乗ると、明らかにパワーが「余剰だ」と感じるんですよ。


でもまぁその余剰さが良いんじゃないかと。

オーディオにしても、「これ以上はなかなかお目にかかれないよ」ってのが乗ってる、ていう。



減衰を変えられるオモチャとしてのFOUR-Cもいいしね(笑) いや、いいんですよこのアシも。



とにかく、レベルの高い中庸の集合体じゃちょっと物足りないかな、と。



まぁそんな事言ったら上には上のトンデモない無茶苦茶な車ってなんぼでもありますからね(笑)

ボルボなんて中庸も中庸、凡庸も凡庸いいとこでしょうが。だからこそ、ね。そこんとこは人それぞれですがね。




画像



さて、冒頭で述べた不具合。

久しぶりに私らしいクレイジーな対処をしました。



乞うご期待(笑)



あ、いや、ディーラーに対してクレイジーな事したんじゃ無いですよ。自腹です。






そういえば亜高速からのブレーキング時にジャダーが出るんで自腹で替えたブレーキディスクローター

見事にジャダーは治まりました。やっぱ歪んでしまってたんだね。